アジア全域で10月からカートゥーンネットワークの新シリーズ「ベン:10」の放送が 始まる。今やテレビは、動画消費習慣の劇的な変化、かつてない透明性(プラットフォームの多くはいまだに利用データの公開を拒むため、これは一部に過ぎないが)、進む視聴者の細分化、若い消費者を追い求め繰り広げられるブランド間の熾烈な競争といった環境にさらされているが、それでも「子どもたちにリーチするためのトップメディアは変わらずテレビであり、それを追うのがデジタルビデオ環境だ」と、ターナーの調査企画ディレクター、デイヴィッド・ウェッブ氏は語る。
カートゥーンネットワークが行うニュージェネレーション調査の直近の結果によれば、オーストラリアでは昨年、全プラットフォームでメディア消費が増加し、テレビ視聴は8%増となった。92%の子どもが前月テレビを視聴し、86%の子どもが過去一か月間にインターネットを利用、子どもがオンライン動画を視聴・投稿する割合は33%増加していることが明らかになっている。
その他の地域の最新調査結果はまだ出ていないが、個々の結果にばらつきはあるものの大きな流れとしてはそう変わらないと考えるのが自然だ。
子どもたちとの関係を強化したいと考える広告主に対するウェッブ氏のアドバイスは、当然ながら、すべてのデモグラフィック層において昔ながらのアドバイスと変わらない。つまり、成長過程と子供たちが何に時間を使っているのかに応じてメッセージを発するべき、というものだ。「子どもたちによるソーシャルメディアとの接触やテクノロジーとの付き合い方は年齢によ�...
アジア全域で10月からカートゥーンネットワークの新シリーズ「ベン:10」の放送が 始まる。今やテレビは、動画消費習慣の劇的な変化、かつてない透明性(プラットフォームの多くはいまだに利用データの公開を拒むため、これは一部に過ぎないが)、進む視聴者の細分化、若い消費者を追い求め繰り広げられるブランド間の熾烈な競争といった環境にさらされているが、それでも「子どもたちにリーチするためのトップメディアは変わらずテレビであり、それを追うのがデジタルビデオ環境だ」と、ターナーの調査企画ディレクター、デイヴィッド・ウェッブ氏は語る。
カートゥーンネットワークが行うニュージェネレーション調査の直近の結果によれば、オーストラリアでは昨年、全プラットフォームでメディア消費が増加し、テレビ視聴は8%増となった。92%の子どもが前月テレビを視聴し、86%の子どもが過去一か月間にインターネットを利用、子どもがオンライン動画を視聴・投稿する割合は33%増加していることが明らかになっている。
その他の地域の最新調査結果はまだ出ていないが、個々の結果にばらつきはあるものの大きな流れとしてはそう変わらないと考えるのが自然だ。
子どもたちとの関係を強化したいと考える広告主に対するウェッブ氏のアドバイスは、当然ながら、すべてのデモグラフィック層において昔ながらのアドバイスと変わらない。つまり、成長過程と子供たちが何に時間を使っているのかに応じてメッセージを発するべき、というものだ。「子どもたちによるソーシャルメディアとの接触やテクノロジーとの付き合い方は年齢によって異なる」と、ウェッブ氏は言う。例えば、12~14歳はそれ以下の層と比べると移り気で、キャンペーンへの参加やシェアに熱心だ。
若い視聴者全般に流行が続いているのが、オンラインゲームのマインクラフトだ。レゴやバービー人形も相変わらず人気だが、ウェッブ氏によれば、親たちはいまやマインクラフトを以前よりずっと前向きに捉えており、マインクラフトがいかに子どもたちの創造性を育む助けとなり、「よくあるオンラインゲームとは異なる」ということを理解している。
明らかにみられるテクノロジーへの依存についてウェッブ氏は、「単にデバイスの急激な普及によるものだ」と説明する。「1960年代~80年代生まれのX世代はTVにへばりついていると親から思われていたが、1997年~2015年生まれのプルーラル世代は携帯電話やタブレットにばかり夢中だと思われている。持ち運び可能なデバイスとソーシャルプラットフォームの中毒性がこれを加速させているに過ぎない」。
2016年9月30日に公開